【USBトークンを使用する場合】Adobe AIR署名ツールの入手、利用方法

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最終更新:2024年10月23日

こちらではAdobe AIR SDKのadtを利用して、airファイルの生成(電子署名)を行う手順をご紹介いたします。

※弊社では以下の手順にて動作検証をおこなった際の一例をご紹介しており、動作を保証するものではございません。本手順について内容の変更等や誤りがあった場合、弊社では一切の責任を負いかねることを予めご了承ください。詳細は各ツールのドキュメント等をご参照ください。

動画でも署名方法についてご案内しております。

アプリケーションのインストール

Java JDKをダウンロード、インストールします。

以下のURLより、ご利用の環境に応じたツールをダウンロードしてください。
Java SE Downloads
※JDK8u172以前のバージョンをご利用の場合、64bit版のWindowsをご利用の場合であっても、32bit(x86)用のJDKを使用する必要がございます。

Adobe Air SDKをダウンロード、インストールします。

Download Adobe AIR SDK
※最新バージョンのAdobe AIR SDKのサポートはHARMAN社にお問合せください。
※バージョン32以前のAdobe AIR SDKにつきましては、2020年12月31日をもってAdobe社のサポートは終了しております。

Adobe AIR SDKのbinディレクトリのadt.batファイル内容を以下のように編集します。
※念のため、adt.batファイルはバックアップを作成しておくことを推奨します。

"C:¥Program Files (x86)¥Java¥jdk1.8.0_131¥bin¥java.exe" -jar "%~dp0\..\lib\adt.jar" %*

JDKがトークンにアクセスできるようにするために、設定ファイル「eToken.cfg」を作成します。テキストエディタを管理者権限で実行し、以下の2行を記載します。
※文字コードは「ANSI」をご使用ください。
※グローバルサインより送付される、基準に準拠したUSBトークンの利用を前提としています。

name=eToken
library=c:¥Windows¥System32¥eTPKCS11.dll

no02.gif設定ファイル「eToken.cfg」をJDKのbinフォルダに保存します。
例えば以下のようなディレクトリとなりますが、環境に応じて適宜読み替えてください。

C:¥Program Files (x86)¥Java¥jdk1.8.0_131¥bin

no03.gif「java.security」ファイルを編集します。
「java.security」は以下のようなディレクトリにあります。

C:¥Program Files (x86)¥Java¥jdk1.8.0_131¥jre¥lib¥security

JDK9以降のバージョンは以下のようなディレクトリにあります。

C:\Program Files\Java\jdk-9.0.4\conf\security

管理者権限にてテキストで実行し、
security.provider.10=sun.security.mscapi.SunMSCAPI
の行の下に以下の行を追記し、保存します。

security.provider.11=sun.security.pkcs11.SunPKCS11 C:/Program Files (x86)/Java/jdk1.8.0_131/bin/eToken.cfg

JDK9以降のバージョンの場合は、「security.provider.13=SunPKCS11」の行を以下のように編集し、保存します。

security.provider.13=SunPKCS11 C:/Program Files/Java/jdk-9.0.4/bin/eToken.cfg

※eToken.cfgのパスは環境によって読み替えてください。
※ディレクトリはスラッシュ「/」で区切ります。

no04.gifeToken.cfgにslot値を入力します。
slot値を確認するために、JDKのbinフォルダに移動します。

cd C:¥Program Files (x86)¥Java¥jdk1.8.0_131¥bin

以下のコマンドでslot値を確認します。

keytool -keystore NONE -storetype PKCS11 -list -J-Djava.security.debug=sunpkcs11> slot.txt

下記内容のようなslot.txtが生成されます。ファイルを開き「Slots with tokens」の値を確認します。

no05.gif「eToken.cfg 」に、以下のようにslot値を追記し、保存します。

no06.gif署名コマンドを実行します。
ここでは、AIR SDKを使用して、HTMLベースアプリケーションへの署名を行う方法を例にご案内します。
サンプルスクリプトの内容は、Adobe社のサイトでご確認ください。

コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動後、adt.batのパスに移動します。

cd C:¥Program Files¥AIRSDK_Compiler¥bin

※パスの指定はお客様環境に合わせて変更ください。
※このパスにパッケージ、署名するファイルをコピーしておいてください。

パッケージと署名を同時に行う方法

-packageコマンドを利用することで、パッケージと署名を同時に行うことが可能です。
以下コマンドでは、「AIRAliases.js」を使用します。
これはAIR SDKのframeworksディレクトリにありますので、作業領域へコピーしておいてください。

各ファイルの名称は以下を前提とします。必要に応じて読み替えてご覧ください。

アプリケーション記述ファイル HelloWorld-app.xml
トップレベルHTMLファイル HelloWorld.html
AIRファイルの名称 HelloWorld.air

以下はコマンドの例です。赤字の部分は適宜読み替えてください。

adt -package -storetype Windows-MY -alias "Common Name" HelloWorld.air HelloWorld-app.xml HelloWorld.html

上記を実行しトークンのパスワードを入力後、HelloWorld.air というAIRアプリケーションが作られます。

署名のないパッケージに署名を行う方法

署名を付けずにパッケージ化した中間AIRファイルは、拡張子が.airi となっており、コマンド上での動作確認は行えてもAIRアプリケーションとしては機能しません。
署名を行うことによって、拡張子は.air 拡張子となり、AIRアプリケーションとしてご利用いただけるようになります。
署名は、-signオプションを使用します。

各ファイルの名称は以下を前提とします。必要に応じて読み替えてご覧ください。

中間AIRファイル unsignedtest.airi
AIRファイルの名称 signed.air

以下はコマンドの例です。赤字の部分は適宜読み替えてください。

adt -sign -storetype PKCS11 -providerName SunPKCS11-eToken unsignedtest.airi signed.air

上記を実行しトークンのパスワードを入力後、signed.airというAIRアプリケーションが作られます。

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